火・水・石・風・木と家づくり


同じ職業の父親が買い揃えてくれたダンボール箱一杯のレゴや積み木に囲まれてはいましたが、両親とも東京で帰省する田舎は無く、通勤時の人々の間を縫って、アスファルトの上でのローラースケートして遊んでいたのが原風景。

縁あって来た緑豊かで清流のあるこの地において、自分はボヘミアンなはず。しかしここに居場所を求めたいという強い衝動は、なんなのかがわかりません。有り体に言えば、遺伝子の記憶なのかも。早20年を超え、この場所無くしての生活は考えることができませんし、この場所での経験が、自らの設計の基盤となっていると思います。

南への開き方、裏になりがちな北の意味、土間と床座と椅子座、勾配の土地の魅力、吹抜の効能、薪ストーブ、空気集熱型ソーラー、床暖房、軒下のありがたさ、流れ行く水、風の流れ・・・。どんな土地になっても、例えば都会の狭小住宅であっても、そのエッセンスを取り込みながら設計に活かすことで、最大のポテンシャルが引き出せると信じています。


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